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柔道整復師とは

「柔道整復師」と聞くと少しなじみがないかもしれませんが、街なかで「接骨院」「整骨院」「ほねつぎ」といった看板を掲げて開業をしている方の資格を「柔道整復師」といいます。
「柔道整復師」は、骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷などの患部を治すことができる医療系国家資格です。
簡単に言うと、スポーツや不慮の事故などによる損傷(いわゆる怪我)を、外科手術や投薬をすることなく治療を進めていくことです。
このような仕事を「接骨院」「整骨院」で行っているのが「柔道整復師」なのです。

柔道整復師の歴史

柔道整復師とは

「柔道整復師」のルーツは戦国時代に遡ると言われています。この時代の武道の書物には「殺法」「活法」に関する記述がありますが、「殺法」は武技そのもので、柔道のルーツである柔術で言えば、当て身技、投げ技、関節技などはすべて殺法と言えます。一方、「活法」は傷ついたものの治療法、手当であり、骨折・脱臼・打撲・捻挫などの外傷を治すもので、出血・仮死者に対する蘇生法なども含まれています。

この殺法・活法は「文武」の道として同時に進歩発展し、そのなかで活法は時代の変遷とともに、医療の一部として柔道整復術へと発展して今日に至っています。

柔道整復術を医療としてみた場合、諸外国、特に中国の影響は大きく「医心方(丹波康頼:984年現存する我が国最古の医書といわれている)」など古来の医術書を見るとその関係は明らかです。日本古来に存在した接骨に関する術は、伝統的な文化を通じて発展し、海外の技術・知識などに影響を受けながら「柔道整復術」としての基本概念が形成されました。

16世紀中頃にはヨーロッパ(スペイン・ポルトガル)の医学(南蛮医学)が伝わり、それ以降オランダ、イギリス、ドイツ、フランスなどの科学、医学が伝わりわが国の接骨術に大きな影響を与えました。その後、「解体新書」で有名な杉田玄白、前野良沢らによる人体機能・解剖学の研究、華岡青洲による全身麻酔薬を用いての手術など、多くの研究家により独自の医学研究が進みこうした成果を加え接骨術はより進歩していきました。

柔道整復師とは

明治維新後、医療制度改革が行われ、柔道整復術は制度面で衰退を招くことになりました。しかし、大正に入り1920年に内務省令により柔道整復術という名称で公認され、同年第1回の柔道整復術試験が警視庁において施行されました。戦後になり、1947年に「あん摩、はりきゅう柔道整復等営業法」となり、1951年文部厚生共同省令により養成学校を卒業後、資格試験を受けることになり、学校施設による柔道整復師の養成、免許制度が確立されました。1970年に「柔道整復師法」として単独法として成立しましたが内容は大きく変動するものではありませんでした。1989年に「柔道整復師法」が40年以上ぶりに資質の向上と教育内容の充実を目的として大改正され、国家試験となりました。

柔道整復術は、国際的に日本独自の治療技術でWHO(世界保健機関)の『伝統医療と相補・代替医療に関する報告』に伝統医療として「柔道セラピスト」の名称で紹介されています。