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2010.11.01

2010年度 柔道整復師会近畿学会発表報告1 学術発表

高齢者における大腰筋の左右差と腰痛との関連 ~MRI画像L4/5断層撮影による検討~

関西健康科学専門学校 櫻井 裕士/松岡 直文

教員:池上 友広/中井 陽一/池尻 稔明 佐々木阿悠佳/中村 満

市橋クリニック:市橋 研一


【はじめに】 

我々は関西健康科学専門学校において体操教室を開き、65歳以上の高齢者に対し介護予防を目的としたトレーニングを行っている。その利用者の中には腰痛を起こしたことが無い者や、腰痛があっても運動により腰痛が軽減している者がみられた。このようなトレーニングを継続している高齢者と、腰痛を主訴として整形外科クリニックに訪れた65歳以上の患者とを、MRI画像の大腰筋の横断面で比較したところ、興味深い所見を得たので報告する。 

【方法】

 対象は本校の体操教室の利用者30名(男性11名、女性19名)、平均年齢74.3±5歳(男性76.3±5歳、女性73.1±5歳)と整形外科クリニックの腰痛患者368名(男性116名、女性252名)、平均年齢74.1±6歳(男性73.8±6歳、女性74.2±6歳)である。 MRI撮影は整形外科クリニックにおいて、日立メディコ社製Aperto V5.1Hを用いて行った。大腰筋の断面積は、L4/5椎体高位の水平横断面をT2強調像にて計測し左右差を比較した。 

【結果および考察】  

体操教室の男性利用者群の大腰筋断面積平均は1192.8±279.3 mm2、大腰筋左右差の平均は52.3±33.5 mm2、 女性利用者群の大腰筋断面積平均は750.9±176.5 mm2、大腰筋左右差の平均は51.9±37.2 mm2であった。  腰痛群では男性患者群の大腰筋断面積平均は1087.5±249.2 mm2、大腰筋左右差の平均は95.8±82.5 mm2、女性患者群の大腰筋断面積平均は658.6±165.7 mm2、大腰筋左右差の平均は87.1±70.8 mm2であった。

すなわち、男性、女性とも体操教室利用者群の方が、腰痛患者群に比べ大腰筋断面積の平均値が大きいにも関わらず、左右差は体操教室利用者群の方が、腰痛患者群に比べ有意(P<0.05)に小さい結果となった。 

大腰筋は腰椎の安定が主要な作用とされており、本研究から腰痛患者群における大腰筋の萎縮や左右差の増大が、腰痛と関連する可能性が示唆された。また、65歳以上の高齢者であっても介護予防を目的としたトレーニングを行うことにより、大腰筋の萎縮や左右差の増大を予防し、腰痛の予防や改善に効果があると考えられる。 平成19年度の国民生活基礎調査によれば、65歳以上の有訴者率は男女ともに「腰痛」が最も高く、高齢者のADL低下を招く要因となることから、政府が主導する新健康フロンティア戦略おいても介護予防の一層の推進の為には腰痛の予防や改善が重要だとしている。したがって、我々が行っている体操教室は介護予防に有効であると考える。

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